春の木漏れ日記

アイデンティティ(自己同一性)をメンヘラとして染めあげてしまった人のどうしようもない日々

精神疾患でも社会に紛れたい

 誰が読むとか考えずに、とにかく書いておこうと思った。

 自分の間抜けな人生を書いておこうと思った。

 

 この記事を書く前日なんて、国民年金の支払いの減免が遡れていない月がまだあって督促の電話が世帯主である彼にきてイライラされた。

「なんで俺がこんなことでイライラしなくちゃいけないの」

 ごめんなさいと思う反省の悲しみと共に、イライラしてるのはこっちも同じだ!!という怒り。冷静になろうがどうしようが、どうにもならないことはある。でもどうにもならない状況が許されるほど、精神疾患だからメンヘラだからで許されたりはしないのだ。

 お金がない、とにかくない。

 

 中学を卒業する頃には色んなことが重なっていつの間に心療内科へ。

 高校時代には既に閉鎖病棟を体験。

 通信の高校は卒業できたけれど、通信の大学は相当な周囲の協力もないと卒業できないと一度諦めた。

 その間にバイトをしたり、寝たきりになったり、バイトを応募をして受かったと思ったら何故か親子喧嘩で警察を呼ばれて糞尿臭い最低の閉鎖病棟にいたり。

 そして寝たきりになって、また春が来て高校時代からの級友である彼と同棲をしてパートを探して真っ白な履歴書を何度も突き返されて諦めたり。

 1年間またひきこもりの同棲生活が無事終わって春が来た。

 

 お金がない。

 いつも財布の中身を見て恐怖に怯える。

 

 私彼に捨てられたらどうなっちゃうのかな?

 また恐ろしい毒親の待つ実家に帰されるのかな?

 そんなところに帰るぐらいなら私は死にたいな?

 でも死ぬならどうせいまでも変わりないんじゃないかな?

 

 申し訳程度に利用するメンタルクリニックで保険が1割負担になる自立支援。それも更新がくれば診断書に3000円必要だ。

 あぁ彼にお金をくださいという惨めさ。

 

 たまに申し訳程度にこたつの上に置かれている3000円。

 3000円じゃ交通費とか食材の買い出し入れたら足りないよ? と言う時の虚しさ。

 たった1000円が足りなくて外出できない日。

 

 受からないパートの面接に行く為の無駄な交通費。

 

 効かない薬を変えてくれない医者への診療費と交通費。

 

 効かない薬しかない処方箋への支払い。

 

 100円玉1個消えるだけで死にたいと思う。

 たぶん私には100円玉1個、ペットボトルの飲み物分の価値もない。

 そうとしか思えなくなっている。

 

 だから昨日は年金の督促の話をされてから何も持たずに無言で玄関から飛び出した。

 何日か風呂に入っていない体で、適当な服を着て、坂道と階段を歩き回って気分を変えようと必死になった。

 何かで読んだのだ。

 20分だか30分、違うことをすれば思考がそこから離れると。

 

 あぁこんなところに坂道ショートカットの何かの構図になるような勾配の階段だ。

 あぁこんなところに畑がある。

 あぁたまに通る神社へ辿り着けた。

 

 あ。

 神社にお参りしようと思ったが、そういえば自分は何も持たずにやってきた。

 スマホもとにかく財布も、小銭に1円もポケットには入っていない。

 そもそも私のお金など一銭もどこにも存在しないのだが。

 

 神様もこんな私と挨拶したくないだろう。

 挨拶したところで自販機のペットボトル以下の存在の私に何かを与えてくれたり救ったりはしないだろう。

 私が神様だったらしない。

 見捨てる。

 

 20~30分の散歩の結果、気分は変わって往来激しい踏切にやってきた。

 散歩という気分が自殺という気分に変わることができた。

 話は本当だった。

 けど必ずいい方向に向かうとは書いてなかったようなあやふやな記憶であった。

 

 よし、本当になにも身分証も持っていない。

 今なら身分もわからない轢死体ができあがって客死扱いされて、くそ迷惑を路線会社にかけてくそみたいな社会に唾というか脳汁かなんか汚い体液と列車遅延という悪態をついて死ねるぞ!!!!

 ぶわっと涙がこみあげてきそうになる。

 

 でも踏切の近くの道で様子を伺うも、土曜日の昼下がり。

 人と車がひっきりなしに往来していく。

 うっかり踏切の遮断機が下りかけてるのに踏切先の交差点の信号が赤でお尻がどう見ても線路にはみ出しそうな車とか。

 てめぇ死にたいのか!!!!

 近くの歩行者と共に遮断機の後ろを開けて、その車をどうにか遮断機の外側に突っ込む。

 あほな運転手を助けたせいで死ねずに帰ってきた。

 案外あの運転手死にたかったのかなとか思っちゃったり、そんなわけないって思ったり。

 

 帰ってきても彼はスマホとかタブレットを布団の中でいじってて少し笑っていた。

 私が小さな散歩に出かけて自殺しに踏切までいって人助けしたせいで死ねなかったとか、話したところで彼の頭には入らなそうだとしか。

 それから意味もなく突然泣き出した私に彼はそんなに調子悪いのかと、風邪をひいた子供をあやすみたいにしていた。

 こころの風邪どころか、もう泣いたっていい小さい大冒険の後。

 はじめてのおつかいでおつかいの品をぶちまけて砂だらけにして帰ってきた子供みたいな心境だった。

 

 この記事を眠れないまま日曜日を迎えて書いているけれど、今週の前半である程度の今の人生のお金のあり方に決着がついてしまう可能性がある。

 月曜日はとりあえずメンタルクリニックに行って、医者にいかに今の薬が効かずこんなどうしようもない自殺企図を起こして眠ろうとする度パニックになるのかぶつくさと体調がいかにも悪いですと言わんばかりの挙動で伝える。

 もう伝わらないならそれでいいよ。

 

 火曜日は社労士に障害年金の相談をする。

 母親に恥ずかしいと言わしめた精神疾患での障害年金の受給。

 しかも私はこれっぽちも年金を払えていない(どうにか控除とか免除とか)

 相談をして、たぶん出来高で社労士はお金を貰える仕事だからたぶんこいつに受給の見込みがないだろうと判断したら仕事は受けないだろう。

 

 そうなったら、とりあえず自殺を考えながら来月は派遣の登録をして、どうでもいい社会に馴染めずとも紛れたまま死ねるかも。

 お金、お金、お金。

 世の中金だ。

 

 面接にまともな服も靴も用意できない私にはもうそれでいいと思ってる。